あがり症〜エピソード4〜
(前半)
あがり症で、人と食事ができません。
家族や親友とならなんの問題もないのですが、初対面の人や、大勢の人と一緒に食事することができないのです。
子供の頃はあがり症ではありませんでしたが、給食が嫌いでした。
今の時代ならそんなこともないのでしょうが、20年ほど前は給食を残すことが罪悪であるかのような風潮でした。
5時間目の授業が始まっても食べさせられているクラスメートもいました。その子は泣いていました。
そんな光景を見て以来、給食を急いで、嫌いな物も無理をして食べるようになりました。
ある日、いつものように給食を口につめ込んでいたら、ガキ大将に脇をくすぐられ、食べ物を鼻や口からふき出してしまいました。
今振り返ってみても顔から火が出る思いです。
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