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クレジットカード産業の
将来
(後半)
当初のクレジットカードは、大手百貨店やホテル、航空会社石油元売会社といった企業が、売掛金の勘定にかかる事務処理を軽減することや、顧客ごとの取引データを効率的に保存・管理して顧客の囲い込みをはかるというようなことを目的として発行されたようです。
またクレジットカードは、大規模な取引を行なうことができる経済的余裕の表れとしてとらえられるようにもなり、クレジットカードを利用して決済を行なうことが一種のステータスになるという副次的効果も生まれました。クレジットカードはこのような段階を経て、一般社会にも幅広く浸透するようになったというわけです。
世界恐慌や第2次世界大戦などの影響を受けて一時は下火になったクレジットカードですが、1950年に設立されたダイナースクラブが、復活のきっかけを作りました。
ダイナースクラブは、世界で初めてアメリカで設立されたクレジットカード会社です。富裕層をターゲットとしたクラブであったため、高いステータスを求めるビジネスマンなどに人気を呼びました。そしてクレジットカードは、今では個人の信用力を表す重要な指標にまで成長しているのです。
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